学会について

代表理事挨拶[任期:2022年-2024年]

日本心臓病学会代表理事 竹石恭知

竹石 恭知(福島県立医科大学 循環器内科)
Yasuchika Takeishi, MD, PhD, FJCC

2022年10月より、第14代の代表理事に就任しました竹石恭知です。大変光栄に存じますと共に、身の引き締まる思いです。本学会は臨床心音図研究会から始まり、臨床心臓図学会を経て、1987年に初代理事長を務められた坂本二哉先生を中心に設立されました。日本心臓病学会は開設以来、臨床心臓病学、臨床循環器病学を中心に活動して参りました。また、American College of Cardiologyとの深い交流の歴史を有しています。本学会の発展に微力ながら全力を尽くし理事長の職責を全うする所存です。会員の先生方のご支援とご協力をお願い致します。

山本前代表理事も掲げられていましたように、本学会が目指す方向性はgeneral cardiologyに軸足を置いた活動です。循環器領域がいくつものサブスペシャリティに分かれて発展しておりますが、わが国では未曾有の高齢化が進行する中、複数の循環器疾患を有している高齢患者さんが増加しています。循環器疾患全般を診ることのできるgeneral cardiologistの育成は本学会が果たすべき使命であると思っております。サブスペシャリティ専門医として活躍されている先生方にほかの循環器領域についてもレベルアップしていただく、またかかりつけ医として循環器疾患患者を診療されている実地医家の先生方にも役立つようなアップデートな情報を発信して参ります。

教育は日本心臓病学会の設立当初からの大切なミッションです。学術集会とは別に講習会(教育セミナー)を毎年、開催してきました。チーム医療推進のための人材をさらに充実させるため、若手医師だけでなく医療専門職の教育と研修に、引き続き取り組んで参ります。そして、若手会員、多職種の皆様に活躍の場を提供し、将来の臨床循環器病学を担う人材の育成に努めて参ります。

学術集会の運営には、数年前より実地医家の先生方や若手医師の意見を反映させた企画を取り入れて参りました。また、一般演題の発表時間が一題15分であり、質疑応答の時間を長く取りディスカッションを大事にしているのは本学会の伝統です。コロナ禍でWebでの発表しか経験のない若手医師も増えていますが、本学会が若手医師に研究発表の楽しさと面白さを実感し、また次の研究を行うモチベーションに繋がる場を提供できればと願っています。そして、学会で発表した研究は必ず論文にして学術誌に掲載することを実践していただきたいと思っています。日本心臓病学会は学会誌Journal of CardiologyとJournal of Cardiology Casesの2誌を発刊しています。私はJournal of Cardiologyの編集長を2年間務めさせていただきましたが、論文発表の場として学会誌を会員の皆様に活用していただくことを願っています。

本学会が社会的な責任を果たすため、多くの皆様の意見を取り入れ、力をお借りして学会を運営して参ります。会員の皆様の一層のご支援とご協力を重ねてお願い致します。

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一般社団法人 日本心臓病学会
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